海外に長期で住むと、当たり前ですが自分が持っていた「常識」というものが多かれ少なかれ覆されるということが間々あります。
私は個人的に、よっぽどネガティブな私にとっての「非常識」（例えば犯罪率の高さとか、あまりにも不衛生とか）でなければ、まぁ虎穴に入らざれば虎子を得ず（ちょっと違うか笑）的な感覚でそこの国、地域の「常識」に飛び込んでいった方がおもしろい、と思えるほうです。
とくに私のドイツ暮らしに関しては、ダーリンがドイツ人なため、「ドイツに居ながらも日本のような暮らしをする」ということではなく、限りなく「ドイツ人がドイツで暮らすように暮らす」に近くなります。
とはいえドイツは経済大国ですし、生活水準も非常に高いのでそんなに驚くことはないかなーと思っていたのですが、それでもいくつか「どひゃーーー！」と思ったことがあったので、その驚きが新鮮なうちに書いておきたいなと思ったテーマのひとつが「サウナ」と「ウェルネス」についてです。
「サウナ」は皆さん想像するように、日本でも銭湯とか温泉にもよくある、あの木で囲まれたサウナ室です。これはドイツも全く同じ。
「ウェルネス」は日本でいう大型SPAみたいなもので、いろんな種類のサウナや温水プールやお酒や食事を楽しむバー、レストランなどが一緒になっている施設のこと。
ホテルを併設していて、特に冬の寒い時期などはそういったウェルネスホテルで一日サウナ、プール、運動、ビール、本読む、寝る（サウナに戻る）を繰り返しながら週末をゆっくり過ごす、というのは人気のアクテビティ。
これだけなら日本と同じじゃんってなりますが、違うのは一つだけで、それは「男女混浴」ということです。
え、でも日本でも混浴温泉ってたまにあるし・・・って思うでしょ。
でもドイツの混浴は、なんていうか裸でいることに対する抵抗がまっっったくないのです。
カップルでいく分には見慣れてるからいいものの、例えば友達同士、会社の同僚同士、男女混じってすっぱだかでサウナで談笑したり、そのあと外に出て涼んで、またサウナに入って・・・って、私は初めに想像したとき「いや、それおかしーだろ笑」と普通に思いました。
だって、自分の親友の旦那の裸や異性の上司の裸みたりするわけですよ。その逆も然り。
日本は特にエロ文化が盛んというか、特に男性は女性の裸や下着姿を見たくて覗く（逆もあるのかもしれないですが）みたいな行為が昔からあったりしますが、いや覗くも何も、みんな潔くフルヌード。
「うーーーーーーーーーーん・・・」と唸っていたら、ダーリンは「何がそんなに問題なのか全くわからないけど（やはり分からないらしい笑）、そんなに抵抗あったらタオルまいても大丈夫だよ」というので、うちの近くのスポーツ施設でスカッシュを一緒にしたあとに、恐る恐るサウナを覗いてみたら・・・
あら、ほんとだ。みんな、ほんとに素っ裸。
まぁサウナ室の中は薄暗いし、電気がピカピカしているわけでもないですが、それでも20代くらいの美人なドイツ人がサウナの椅子にタオルを敷き、体は何も隠さずどーーーんと（しかも膝立てて！！）寝っ転がっているすぐ横に、30代前後の男性二人がまぁ潔いほど何も隠さず座って談笑している光景は、私にははじめ衝撃があり、どこに目を向けていいのかわからず、あまりリラックスしてサウナに長居できませんでした。笑
もちろん中にはタオルを身体にしっかり巻いている女性もいます。でも、これは大体外国人。ウクライナ人やイタリア人の友達にサウナの話をしたら、「や、あり得ない、無理無理」っていっていたので、これはドイツ人流サウナの入り方なんだと思います。
でも、数回サウナを経験して気づいたのは、これが当たり前だから、厭らしい目でジロジロみたりとか、エロ的な何かと結びつける人は皆無だということ。
みんな超爽やかにいい汗かいたわーって顔して、サウナから出た後は適当に前だけ隠したり隠さなかったり、おぼっちゃま君（古いか笑）みたいになりながら、外気に触れられるテラスの椅子に座って涼んだり、室内にあるリクライニングチェアみたいなとこでクールダウンしてシャワー浴びに戻る様子は、ものすごく自然で当たり前の光景すぎて、3回目くらいで私もやっとそれなりにサウナに長居できるようになってきました。（でもタオルは欠かせない笑）
ダーリンいわく、ウェルネス施設ではサウナの後ほぼ裸でビール飲んでる人もいるとのことで、なんかそれほんとにすごい世界だなーと思いますが、まだウェルネス施設は未体験。
ドイツのヌード文化はサウナにとどまらず、夏になれば公園や川沿いでほぼ裸で寝ている人がいるって話もあるくらい、ドイツ人はいろんな意味でナチュラル志向なのね、というお話でした笑
ウェルネスは今年の冬に是非行ってみたいと思っているので、体験談を追って書きたいと思います！
