Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

妊婦は見た!日本とドイツ、どっちが快適??②(妊婦検診&出産編)

Servos!!!

 

妊婦は見た!シリーズ、だいぶ間が空き、出産も経てもはや妊婦じゃなくなりましたが笑、書かないと忘れてしまいそうな貴重な経験を沢山したので、もう少しこのシリーズ続けてみようと思います。

 

さかのぼること一年以上前、初めての妊娠。

もちろん友人など今は多くが子持ちのため、すぐ近くに妊婦がいる経験はあれど、それは全て快適な日本でのお話。

海外での妊娠、出産、とにかく全部が初めてだらけの経験になりました。

 

ドイツで妊娠、出産する予定の方がこのブログを見るかもしれないことも踏まえて、妊娠したらまずすぐドイツでしなければならないこと、初めに書いておきますね。

 

①妊娠確定したら即、産院の予約

②・・・と同時に、助産師(Hebamme)探し&予約

 

ドイツでは、妊娠期間中に通う婦人科と、赤ちゃんをいざ産む病院は通常別になります。

通っている婦人科の担当医が、産院にも務めている人なら自動的にそこでの出産となりますが、そんなケースはわりとレア。

臨月まで婦人科に通い、さぁあと残り一か月!となったところで、出産予約している産院にバトンタッチ、そこで初めましての先生と助産師と出産をすることになります。

・・・え・・・なんか不安。

 

って思いますよね?私もそうでした。

特に私の場合、不正出血が妊娠期間中非常に多く、そんな私のメンタリティと身体の状態を見てきていない先生と助産師で命がけの出産するんですか?!って思ったけど、皆そうしてるから、まぁそんなものなんですよね。

ドイツ医療は日本よりもむしろ進んでいる!!そしてドイツ人はキッチリ情報伝達する!!(はず)と信じるしかなかった。

しかし婦人科の先生も8か月以上診てた患者の最後の出産は立ち会わないって、なんかやり残した感(R風w)ないのかな、とか、余計なお世話なことを考えたりもしてました笑

 

ちなみに、ミュンヘンで一番人気の産院は、妊娠検査薬で反応でたら速攻予約する、くらいの勢いでないと、予約がとれないそうです。。。

 

そして、同じくらい緊急度の高いのが②の助産師探し!

え、助産師って産むときの??それも自分で予約するの???

 

違います。

この助産師(Hebamme ヘバメ)は、産後の産褥期から赤ちゃんがある程度大きくなる乳幼児期まで、さまざまなトータルケアをしてくれる人のこと。

ドイツでは国の補助で、このHebammeの自宅訪問ケアがすべての家庭に無料でついてきます。

ただし、予約ができれば、のお話。

最近ベビーブームなドイツ、そして街を歩けばベビーカーだらけのミュンヘン

それに対し、Hebammeはとっても重要な仕事(自宅で出産したい人の助産師にもなれる)な割に薄給という事情もあり、完全にHebammeの数が出産したママに対して不足している状況の中、自宅近辺に住んでいるHebammeを探して予約するのは、かなり大変。

私の妊娠発覚が6月頭、まぁ心拍も確認できたし、という時点でHebamme探しをするために、ネット検索してテレアポしまくったものの、

「え?2月の出産?もうダメ、埋まってる」

 

・・・・・まだ7月なのに???!!

 

という状況でした。

私は結局、個人でHebammeを捕まえることはあきらめて、幸運にも近くにあったHebamme Zentrumという、複数のHebammeがチームになって働いているところの、チームの支援を受ける形にしました。

 

でもこのHebammeの支援、初めての妊娠・出産では本当に本当に助かりました!!!

ドイツで出産する人は、意地でもこのサービスは受けた方がいい。

だって、すべて無料ですよ??

どれだけのことが無料になったのか、ちょっと書き出してみようかな、自分でも忘れないうちに。(私の場合は出産までは助産師センターに通っていたので、だからこそ受けれたサービスもあります)

 

【妊娠期】

・婦人科の検診とは別に、定期的に胎児の心拍図るNSTをやってくれる(結果臨月のときも月に2,3回NSTやってた)

・たまーに超音波もしてくれる(携帯で写真とっていいわよーとか、気さくw)

・安産鍼(計5回。すべて保険適用で無料)

・妊婦マッサージ(これは保険適用外で少し支払いした)

・各種講座(出産準備コース旦那付き、産後の緊急時の対応、赤ちゃん抱っこ紐の使い方、離乳食講座などなど、多岐にわたる講座が受講無料)

 

【出産後】

・家に帰ってきた翌日から生後2週間目くらいまで、毎日自宅にHebammeが来てくれる

・新生児の体重チェック、へその緒の消毒、黄疸が出ていないかのチェック、お風呂の入れ方指導、睡眠導入指導など、新生児のお世話の仕方レクチャー

(旦那のおむつ替えトレーニングもHebammeと一緒にやってもらった)

 

・ミルクの出具合チェック、母乳マッサージ、裂傷のレーザー治療(これものすごく有難かった)、子宮その他母体の回復具合のチェック

 

これが、全部無料で受けられるのと受けられないのでは、産前産後の不安や満足度、全然違うと思います。

とくに私は、まだ娘がうまくおっぱいを吸えない段階で懸命に母乳をあげようとするあまり、変な吸い方をされて乳首が切れて本当に痛くて痛くて、母乳をあげるのが苦行みたいになっていた&出産した病院が会陰切開をポリシーとしてやらない病院だったため、裂傷が痛すぎて、初めの一週間は常に涙を浮かべて生活していたのです。

そこにやってきたHebammeがなんかペンライトみたいなやつでレーザー治療するわよ、と言ってくれたときは、彼女が天使に見えました、ほんとに。

 

この素晴らしいHebamme制度、ぜひ活用するためにも、妊娠したら即テレアポ(方法が古いんですけどね・・一番確実)しまくることをお勧めします!!

 

日本で妊娠期間過ごしていないから、快適さの比較はなんともいえないし、母国語が使えない国でのいわゆる不便さはもちろんありますが、サービスのお得感は断然、ドイツに軍配があがるかなと思います。

 

長くなってしまったので今回出産のときのことまで書けませんでしたが、出産ももちろん無料、私の場合は臨時で最後無痛にしてもらいましたが、それも保険適用なのは、素晴らしいなと思いました。

 

次は出産時のことも、少し書いておこうと思います。