Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

33歳からのドイツ語習得①(モチベーションと一年の成果編)

Servos(セルボス)!!

超久しぶり(3か月半ぶり!)の投稿です。

 

この3か月、日本での結婚式準備やら、結婚式やら、ミュンヘンに帰ってきてからはドイツ語の試験やらがあり、やっとそれもひと段落、ここ二週間でようやく余裕が出てきて、やっとブログでも書こうかという気持ちになってきました。

 

 

さて、今回はこの一年、自分なりに勉強してきたドイツ語について、勉強の仕方だったり、勉強をする場所の選び方だったり、ドイツ語学習にまつわる悲喜こもごもを時系列で少しずつ書いていこうかなーと思います。

 

海外暮らしをするにあたって大変なことは日々色々とあるものの、一番最初に壁になるのがやっぱり言語。言語の習得度は時間×努力がものをいう世界で、そこにプラスしてその人なりの学び方、伸ばし方があるんだと思いますが、私がこの一年ドイツ語を頑張ってきたモチベーションの一番は、

 

海外生活を何よりも楽しくするのは、その国の言語を習得すること意外にない!!

 

ということでございました。

 

それは、いくら英語で意思疎通ができるミュンヘンでも、ドイツ語で話せるのと英語で話すのとではやっぱり人との距離感が違うし、何より国の文化や温度感を知るためには、その国の言語を理解する以外に方法はないと私は思っているからです。

 

ただ、これはあくまでも私個人の考え(と感じ方)であって、ドイツにはドイツ語を話せなくても英語さえ話せれば、何不自由なく暮らしている人たちもたくさんいます。

 

それだけ国際的な都市だし、移民もたくさんいて、道を歩けば色々な言語がそこら中から聞こえてきます。それはそれで、とっても素敵なことだと思います。

 

だから英語にもっと磨きをかけて英語で暮らすことも全然できる。それも全然ありなのですが、私の英語がそもそも大したレベルじゃない(これが大きいw)ということと、ベースとしてやっぱりその国の、土地の言葉を一日も早く理解して、スムーズに話せるようになりたい、そんな感じで勉強してきました。

 

さて、英語の英検やTOEICのように、あなたドイツ語どれくらいできるの?というのにも、基準となるレベルが6段階あります。

ざっくり言うと、A1、A2という基本固めから始まり、B1、B2で中上級、C1、C2で完璧。(C2になるとほぼ母国語レベルです)

 

結論から言うと、ドイツに一年住んだ私の現在のドイツ語レベルはB2(ベーツヴァイ)をなんとかクリアしたという状況。

もともと渡独前に、このレベル(B2)に一年で到達、次のレベルに行くことをもとから目標にしていたので、目標はなんとか達成したものの、ここから次のC1に行くまでにまだ時間がかかりそうだなー・・・というのが実感。

 

B2?それって具体的にどれくらいのレベル?という基準は、以下です。

 

B2
抽象的で複雑なドイツ語で表現されても、その趣旨が理解できます。自分の仕事や専門分野に関する事柄なら、ドイツ語で行われる議論の内容が理解できるだけでなく、自分の立場や意見を述べたり、あるいはひとつの意見に対する利点と不利点を論述したりできます。日常的ないくつかのテーマでは、広い範囲にわたって明確に意見と情報が交換でき、ドイツ語を母国語とする人との間で、相互に困難を感じずに自然な会話が成立します。

 

ゲーテインスティテュートHPより)

 

 私自身はもともと大して使ってはいなかったものの英語のベースがあったり、ラテン語のイタリア語を学んだ経験もあるので、語学勉強については苦手なほうではないと思っていましたが、ドイツ語は英語に似ているようで文法は超難解(非常にロジカルではありますが)、単語もやたら長いし、発音もなれないうちはなんじゃこれ(;゚Д゚)というような発音もあったりで、会話の流れが大まかに聞き取れるようになるまで、ざっと半年くらいはかかりました。

それでも、約1年でA1からB2というのは、平均的にはそれなりに早いペース(もちろんもっと早く習得している人もいるとは思いますが)だったと思うので、参考までに勉強の大まかな流れを時系列でまとめてみました。

 

大まかな流れとしては、

 

STEP①2016年10月~12月
渡独前に日本でA1(超初期レベル)を独学+夜の語学学校(Goethe Institut青山校)に通い週一で勉強(約3か月)

基礎段階から難解なドイツ語に嫌気がさしつつも、旦那(当時は遠距離)とのメールをちょこちょこ英語からドイツ語に変えてみたり、ドイツ語単語の想定外のカッコよさに、ひそかな楽しみを覚える笑
 例 ボールペン(=クーゲルシュライバー Kugelschreiber)・・・なんかスターウォーズの武器みたいだわ♡と思ったのを覚えていますw

 

STEP②2017年6月~8月
移住後、教師と授業のレベルが最も高い語学学校といわれるGoethe Institut でA2-1からB1 -1までを勉強(約3か月)

www.goethe.de

 それぞれの学校のメリットデメリットはまた違う回で書こうと思っていますが、この学校に大金(ほんとに高かった・・・)払って3か月行ったことは、語学の勉強だけでない大きな収穫があったことは事実です。勉強のモチベーションも高く、賢いわーーと感じる生徒たちに、たくさん出会いました。ここでドイツ語のベースを学べたことは凄く良かったなと思っています。

 

STEP③2017年10月~12月
あまりにもGoetheの学費が高い&ドイツで入籍し配偶者VISAが取れたので、政府から多少支援金のでる移民向けインテグレーションコース(B1レベル)に通う(約3か月)

ここでは生徒が移民系の人たちが圧倒的に多く、語学を学ぶのはドイツで生きていくため、という理由の人が大半。そのため、ドイツ語を学ぶということ以外に、私の人生経験上けっこう驚くような経験を何度かしました。

それはまた別の機会に書きます。いやー、しかし、それまで通っていたGoetheとは、生徒の層が全く違うことに軽いカルチャーショックを受けた3か月でございました。


www.inlingua-muenchen.de

 

STEP④2018年2月半ば~6月半ば)

無事にB1の試験に合格したため、次のレベルのB2を無料で学ばせてもらえるようArbeitsamt(日本でいうハローワーク的なところ)に申請。Volkshochschule(通称VHS市民学校で、語学だけでなく色々な授業があり老若男女問わず学びの場になっている)にて、B2を学ぶ(日本での結婚式もあり実質約3か月)

ここでも、いわゆる移民の生徒が圧倒的。そりゃそうです、ドイツで仕事を探したいけどまだ言語が・・という人たちが、ハローワークに申請してドイツの税金つかって、受講は無料になるコースですから。ドイツはやっぱり移民に超寛大。

無料で受けさせてもらえるんだから、有難く頑張ろうよというモチベーションだった私ですが、ここでもまたいろんなトラブルありました・・涙 トラブル系はまとめて今度書きます。

https://www.mvhs.de/

 

そして2018年6月半ばにGoethe Institut のB2試験に無事合格し、今に至ります。

 

渡独後、ドイツで語学学校に通ったのはトータルで9か月。

ちなみに、プラスのコストがかかることは承知の上で、週に一回プライベートのドイツ語の授業も去年の夏から続けています。

プライベートなので、もちろんお値段高いのですが、ドイツ人の作家兼教師の素敵な先生に巡り合い、語学だけでなくいろんな刺激を受けれるということもあって、これは週一で90分、夏からずっと続けています。

 

とはいえ、語学の勉強ばっかりも飽きるし、正直疲れる。

学校を変える際に、間にちょくちょくお休みも入れて通ったのは、気分転換にもなり良かったかなーと思っています。そして日本で基礎を少しでもやっていたのは本当にためになりました。

 

そんなこんなで、なんとか旦那ともドイツ語で生活をするにいたっておりますが、今年いっぱいかけてC1(上級)を目指していこうかなーという状況です。

 

独学にするか、また少し学校に通うか、はまだ悩んでおります('ω')

 

ドイツ語を学ぶ(学びたい)方の、少しでも参考になれば幸いです。