Servus!!!
こちらは先週くらいからすっかり冬の気温と空気。
珍しく10月いっぱいは日本のような秋の気候に恵まれ、夏も秋も十分楽しんだので、これから暗い長い冬が来ても文句はいえない・・・・と言いつつ、毎日一回は言っている気がしますが笑
実は9月の末に、少しだけ日本に一時帰国しておりました。
こないだ帰ったばっかりじゃん…という気持ちもありつつ、妊娠安定期に入ったこともあり、出産後はしばらく戻れない&戻れても子連れ=自由が効かない、ということを鑑み、身軽(お腹は大きいけど笑)なうちに最後一回帰っておこう!と。
しかもミュンヘンはオクトーバーフェスト真っ只中シーズン。
去年はあんなに楽しんだイベントも、妊婦になると飲めない悔しさも相まって、私にとってはもはやただの酔っ払いの迷惑イベント←よく言う
ダーリンもオクトーバーフェストに嫁を置いて一人で行き、不機嫌な嫁の顔を見るよりは、日本で美味しいもの食べておいで!ということで、笑顔で送り出してくれました笑
家族友人に会えることはもちろんですが、美味しくてフレッシュなお魚、バラエティに富んだレストランの数々、公共のサービスの質の高さ…(笑顔とワントーン声が高い挨拶にまじで癒されるの、ほんとに)
ドイツにいると、恋しくなるものばかりに胸を躍らせていざ帰国。
・・・のまさに帰路、ミュンヘンから東京への直行便で、帰国へのテンションが猛烈に下がる事件が起きました。(大袈裟)
本当はお腹もだいぶ大きくなってきていたので、プレミアムエコノミーに乗りたかった私。でも、9月末のミュンヘン―東京便はなぜか超満席でどう頑張ってもアップグレードできない。搭乗してみると、日本人のおばさま・おじさま方の超団体客がうじゃうじゃ。原因はこれかー・・・
トイレも近いため、仕方なく通路側のエコノミーを予約。
腰周りをサポートするクッションを2つも持参し、ずっと同じ姿勢だとお腹も張っちゃうし、頻繁にトイレに立ちつつ、なんとか11時間やりすごそうと少し座席をリクライニングさせたとき・・・・
バンっっっ!!!!!!
とすごい勢いで背もたれが蹴られた?!殴られた?!
食事のサービスも終わり、みんなリラックスして寝たり映画見たりする時間帯に、何が起こったのか・・と思って思わず後ろを向くと、見るからに関西っぽいおばちゃん(ていってもおそらく70近いと思う)が、こちらをじろりと見て一言、
「ちょっと、席倒すの、やめてくれる????こっち狭いから」
は??????
いやいやいや、何それ。
私そもそもそんなに全開でシート倒してない&私の前の人(おそらく同じ団体客)は全開で倒していて、お腹大きいこともあって私のパーソナルスペースはほぼ皆無。
そして私の隣のかなり大きめなドイツ人女性はもちろんシート全開で倒しており、おばさんの旦那さんと思われる人はちょっと狭いなと思いつつも、相手が外国人だから何も言わない。(こういうところ、個人的には日本人の最も嫌いなところ)
いやいや、私も日本人だからって黙ってないですよ、しかも妊婦だし、ここはちょっと譲歩してもらわねば、と思い、
「すみませんが、妊娠していてお腹も大きいので、少しだけシートは倒させてください」
と言ったところ、なんとそのババア・・・じゃなかったおばさんは、
「えーーーー、妊婦とか関係ないやん、そっちが勝手に飛行機乗ってるだけでしょ。そこで妊婦主張されてもこっちが迷惑よねー(とじじいに相槌)」
・・・・私、これには完全に固まりました。
そんなこと、妊婦に面と向かっていう人がこの世の中にいるんだ!(愕然)
この人には子供がいないのか??自分の娘にも同じことをするのか???
湧き上がる怒り(今でもその面を一発殴りたいくらいの気持ちになる)をなんとか抑えつつ、いかんいかん、これは胎教に最悪だと思い、まずCAに頼んで席を変えてもらう打診をすることに。
しかし、運悪く私の直行便、今回はANAではなくルフトハンザ。
事情を話せばANAだったらビジネスにも代えてくれるくらいの対応を期待できるんですが、さすがルフトハンザ、「無理です、今日は本当に満席で」と敢え無く却下。
まじか・・・・
後ろのおばさんは、ほんの少ししか倒してない私のシートをことあるごとに叩いたり揺らしたりしながら、ほぼ11時間、寝ずに嫌がらせ実行(ほんとに暇な人だったんだな)
私はイライラとお腹の張りでもちろん一睡もできず、お腹の中では赤ちゃんがさぞかし激しく動き回っておりました・・・・私が超絶に怒ってたの、絶対感じていたと思う。すまん・・・
そんなこんなで羽田に着いたときに真っ先に私が旦那にメールしたのは、
「日本は本当に残念な国。基本的なサービスの質は高いのに、それは表面だけで、妊婦に全然優しくないんだよ、悲しい。」
でございました。
一人のおばさんのあまりに意地悪な行動を日本全体の話に置き換えるのは、今思えば大袈裟ですが、そのときはそれくらいショックだったし、本当に残念な気持ちでした。
ドイツでは日々、妊婦だからと微笑まれたり親切にされることはあっても、嫌みを言われることなんて皆無。
妊婦と子連れは、最も優先されるべき対象として、老若男女、だれもが親切にドアを開けたり、席を譲ったり、重い荷物を持ってあげたり、もちろんドイツには、マタニティマークなんて存在しないので、気づいた人がほぼ100パーセント行動に出ます。
その後、大きなスーツケースをもって電車に乗ってみて、なるほどな、と改めて思ったこと。
優しいとか優しくないとかではなく、日本人は赤の他人に対しては、究極的に無関心な人が圧倒的に多いんだな、ということでした。
そもそもみんな寝ているか、スマホを見てるかで、だれが乗ってきたかとか、その人が身体が不自由か、妊婦かなんて、いちいち見てない。これが9割。
仮に見たとしても気づかなかったふりか、無関心、という人は、なぜか若者よりも圧倒的にミドルからシニアクラスの人が多い。
団塊世代前後のおじさん、おばさんのほうが、若者よりもずっとマナー知らずな印象を受けました。
なんなんだろう、もう仕事人生に燃え尽きて若者に背中を見せよう、とか思わなくなってしまったんだろうか?
若者はスマホ率高いものの、気づくと優先席でもないのに声をかけてくれた人も何人かいて、まだ臨月でもないし、1時間くらいなら立っていられるから譲ってもらってまで座りたいとは思わないんだけど、それでも声をかけてもらえるとそれはそれで、すっごく嬉しいし、とても有難いなぁと思いました。
ちなみにドイツだとあまりにみんなが譲ってくれるので、日本にいるときほど有難いとか思わなくなっていたことにも、日本に帰ってきて初めて気づきました笑 いかん!
いつでも感謝の気持ちとPay it forwardの精神を忘れずにいたいな、と改めて思った経験でした。
というわけで、「日本とドイツ、どっちが快適?空の旅と電車編」では、ドイツの圧勝!!
まぁみんな日本人ほど働いてないし、疲れてないから、電車に乗ってても何してても、時間と心に余裕があるんだよね、間違いなく。
いそがしい、とは心を亡くす、と書くけど、本当に大事な心が亡くなってしまわないようにしないといけないですね。