Servos(セルボス)!!
日本では満開の桜がもう散る頃かと思いますが、やっと、やっと、ドイツにも春らしきものが訪れてくれました。
(しかし、まだまだ油断はならない・・・)
道行く人たちの顔付きが気持ち明るい気さえする、ドイツ人みんなが待ち望んでいた太陽と青空と緑が、戻ってきたのです。
わーーーーい!!
春の風物詩といえば日本では桜ですが、私の住んでいる街ミュンヘンでは、暖かくなるとグッと増えるあるものがあります。
それは・・・・
ずばり自転車人口です。
え。自転車?
そうです、自転車です(地味)笑
先日の週末は、ミュンヘンで初めて最高気温が20度を超え、小躍りするくらいの初夏の気候になりましたが、私とダーリンが腕まくりしてまず取り掛かったことは、
①ベランダの掃除、テーブルと椅子の再設置(平日の夜にもBBQができるように)
②地下の倉庫にしまってあった自転車を取り出し、タイヤに空気を入れ、オイルを差す
でございました。
去年一年で春や夏に、ミュンヘンで自転車に乗る暮らしと、そうでない暮らしには、雲泥の差があることを痛感した私。
自転車があるかないか、そしてミュンヘンで自由に乗りこなせるかどうかは、家にテラスやベランダがあるかないかと同じくらい、ミュンヘンの暮らしのクオリティを保つのに重要な要素なのです。
そもそも自転車にのるって、東京では地元でしか経験のなかった私。
東京都内はとくに、自転車に乗ったとしてもどこを走ったらいいものやら・・・って感じで、自転車を気持ちよく漕ぐなら郊外で、というイメージかと思います。
それがなんとドイツでは、ミュンヘンに限らず自転車専用道路が自動車道の横に必ずくっついていて、歩行者とも完全に分けられているのです。
おお。さすが、道路づくりにもゆとりがあってドイツらしい♡
そして自転車道にもきちんとルールがあります。
それは、自転車は車と同じ右側通行にしましょうということ。(基本ルールなので、もちろん必要に迫られれば左側を走ったりもします)
つまり、自分が前に進むときは常に道路の右側の自転車専用道路を走りましょう、というのが基本のルールなのです。
なので、自転車走者は歩行者を避けたりすることなく、かつ目の前から自分に向かって走ってくる自転車と鉢合わせることはほぼなく、目的地に向かってぐいぐいと走れるのです。
おお、これは走りやすい!!
・・・・・なんですが、当初自転車を買って走り始めたときは、はっきり言ってめちゃくちゃ怖かったです(;゚Д゚)
特に十字路での左折。
右折は右側通行なので簡単なのですが、左折の場合、まず手で左にまがるよ!!という合図を後方の車や自転車走者に送りながら、車の道路に進入していき(これが慣れないと怖い)車と一緒に十字路のど真ん中で左折OKの信号が青になるのを待ち、青になったら車と一緒に左に曲がり、また自転車専用道路に入っていく、という流れなのです。
これ慣れるのに、2週間くらいかかりました笑
慣れるまでどうしていたかでいくと、なんと一度自転車を降り、歩道に上がり・・・めんどくさい二段階左折・・・(;゚Д゚)あちゃーーーー
朝の通勤時間帯は、結構混む自転車道路。
自転車で30~40分の距離であれば、ドイツ人は平気で自転車通勤します。
スーツにリュックサックしょって、サングラスしてヘルメットかぶって通勤笑
でもこれが、朝地下鉄なんかに乗って通勤するよりも断然健康的で、何より気持ちがいい!!
そして地下鉄の切符代も浮くという経済合理性もあり、いいことしかない!ということで、春から夏にかけては自転車人口がめちゃくちゃ増えます。
地下鉄で乗り換え含め30分かかるところも、自転車だったら15分程度・・なんてこともざらです。
夏は仕事後も公園にいったり、外で飲んだりするのが大好きなドイツ人・ドイツ生活にとっては、自転車はもはや必需品なのです。
しかし、私が一番驚いたのは、ベビーを連れたパパママの自転車事情。
日本だと電動自転車が主流になっているかと思いますが、こっちではパパママの自転車の前か後ろに、荷車みたいな大きなベビーを乗せたワゴンをくっつけて、保育園に預けるべく朝、自転車道を爆走(笑)するパパママをよくみかけます。
↓ 前Versionはこんなイメージ
これで車道を走るわけなので、ちょっとビビっちゃいますが、車も自転車には慣れているし、走行ルールがしっかりあるので、わっっ危ない!!と思うようなシーンに出会ったことは今のところありません。
・・・というわけで、自転車に颯爽と乗り、通勤通学ベビーの送り迎えはもちろん、ビアガーデンや近くのお城にお散歩や、川や山へのサイクリング・・という風景が、これからミュンヘンではどんどん増えてきます。
私も冬になまった身体を締めるべく、春夏はモリモリ自転車をこいで暮らしたいと思います!