Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

日本に帰ってきて気づいたこと(一時帰国編)

Servos!
(セルボス:ドイツ語のCiaoみたいなもんで、バイエルン地方の方言。とりあえずミュンヘンではServos!っていえば、みんな笑顔になります笑)

 

いかんいかん、ほぼ2か月、このBlogご無沙汰してしまいました。

 

12月はWeihnachten:クリスマスという一大行事を結婚後初めて家族で迎えたこともあり、てんやわんや(・・・したのは、プレゼント係の私だけ)。

 

クリスマス時期のミュンヘン、というかドイツは、街全体がクリスマス一色になり、クリスマスマーケットに押しかける世界各国からの旅行者で、毎日本当に賑やかでした。

クリスマスマーケットはミュンヘンの各所にあるのですが、その混みようといったら新宿や渋谷を彷彿とさせるくらい!

来年はクリスマス情報もしっかりお届けできるくらい、余裕のあるクリスマスを迎えたいもんです。

 

さて、クリスマスを無事終えた後、速攻で日本に一時帰国してしていました。

 

理由はドイツで結婚し名前が変わったり、仕事の契約を変更しなくてはいけなかったり、日本での結婚パーティーの準備をしなくちゃいけなかったり、「日本にもう猛烈に帰りたい!」というよりかは、「どうしても帰らなくちゃいかん」という感じで帰っていました。

 

昔学生時代にイタリア留学していたときは、たったの一年間だったにも関わらず、日本帰国時には空港に降り立った瞬間に

 

「あぁ・・・日本って最高!!!ブラボーーーー!!!涙」

 

という感激とともに、その足で空港にある蕎麦屋や寿司屋に駆け込んだ記憶があったので、今回はどんな感覚がするのか、私自身ちょっと興味がありました。

ミュンヘンの暮らしは東京での暮らしと風景が大きく違っていたし、人混みにギュウギュウと押されることもなかったし、言語の問題はあれどストレスレスな毎日だったので、東京のど真ん中に降り立ったらどんな感覚がするのかしら、と。

 

・・・結果、羽田に降り立った瞬間、今回は一瞬にして、日本の空気に馴染んでいる自分がいました。

 

人混みにも満員電車にも、もちろん嫌気はさすものの一瞬で慣れ(笑)さすが東京歴30数年。

 

ただ、日本に猛烈に帰りたい!日本の空気吸いたい!!と思っていなかったので、さしたる感動もなく、「あぁ、帰ってきたわ」という感じでした。

 

特別な感動も違和感もなく、今回日本で3週間強の滞在をしたわけですが、それでもドイツの生活との違いで改めて驚いたこと、感動したことはいくつかあったので、今回はそれをまとめてみようと思います。

 

日本に帰ってきて驚いたこと:BEST 3

 

役所や郵便局の対応が神

 

これはドイツの役所、郵便局が酷い(融通が全く利かない、ホスピタリティゼロ)ということとの比較ですが、やっぱり世界的に見ても日本のサービスクオリティは圧倒的なレベルだと思います。

役所って市役所とか含めてサービスレベル低いっておもわれがちですが、それは日本のサービスレベルが全体的にバブっているだけであり、世界的な偏差値でいったら日本の役所系のサービスレベルでも偏差値軽く60超えてると思います。

だって、今回名前の変更の件で某区役所いったら、まず受付で番号引くところのお姉さんが要件聞いてくれて、適切な窓口に案内してくれて、しかも「ご結婚おめでとうございます」まで言ってくれて。

 

二時間待った挙句に愛想のない早口のドイツ語で、こちらの必死のドイツ語の要件を却下されたり、やり直しをさせられたりする経験を散々していたので、ほんと、涙でそうでした(笑)

 

郵便局では、私が日本からドイツに送る小包が、なるべく重さを軽くして料金がかからないように、と、窓口のお姉さんが必死でテープや段ボールを切って軽くしてくれようとしたり、もはや合理主義のドイツのサービスでは一切ない「プラスαの思いやり」が溢れ出ていました。

 

日本のサービスは、相手への思いやりの精神がベースにあるんだなぁと改めて感動したのでした。

 

 

包装やビニールの梱包が、異常なまでに丁寧すぎる

 

これはドイツがかなりECOな国なので、それに慣れたから尚更感じたことだと思います。

まずもって、日本の買い物でビニール袋を使う頻度に改めて驚きました。

コンビニにいったら、温かいもの(お茶とか肉まんとか)とそうでないものを別々の袋に入れる、とか、おにぎり一個みたいなレベルから袋に入れようとする、とか、もうとにかく何でも袋に入れようとするから、慌てて袋いりません、と何回言ったことか。

一瞬にして捨てるビニール袋が一日にどれだけあるんだろう、とちょっとゾッとしました。

 

ドイツではまずコンビニがないですが、スーパーや薬局その他お買い物をするときは、自ら袋を買わない限り、基本袋はついてきません。

袋の値段は日本円で10円から20円程度ですが、ほぼ90%のドイツ人がマイバックで買い物に行き、ビニール袋や紙袋は使わないというのがスタンダード。

 

別にお金を払いたくないからマイバック、というよりかは、必要ないものは極力カットする、という合理主義とECO意識が高いドイツならではなんだと思います。

 

プレゼントの梱包一つにしたって、何回ビニール破けばいいんでしょう、というくらいの包装を日本は無料でしてくれたりしますが、ドイツは包装は基本自分でやってね、というスタンスなので、自分でお金だしてプレゼント用の包装やリボンを買って、工夫して梱包したりします。(これはこれで、なかなか楽しい♪)

 

無駄に丁寧な包装や袋も、日本のサービスレベルの高さの一環なのかもしれないですが、思いやりと違って資源は無尽蔵にあるわけじゃないので、考え直さないといけないんじゃないかなと強く感じました。

 

 

 外食とショッピングがとんでもなく楽しい

 

 これは言うまでもなく。

どこに行っても、何を見ても、日本(とりわけ東京)の外食とショッピングはとにかく楽しい!

もう結婚した身なので、独身時のように買い物三昧はしませんでしたが、それでも新宿や表参道、銀座をブラブラするだけで、ミュンヘンでは味わえない

 

「わーーーこれ欲しい♡」

 

が沢山あり、お腹がすいてその辺の店にふらっとはいっても

 

「あーーーおいしい♡」

 

が山ほどありました。

これは凄いことだな、と。

 

・・とはいえ、独身時代と違って日常生活の中で、そんなにしょっちゅう外食もしたいと思わないし、服だって気に入ったものだけでいいと思える今、外食とショッピングの楽しさは、年一回の一時帰国でたっぷり味わえれば十分かな~という感覚も持ちました。

 

上記以外にも、実家の洗面台の高さが低すぎて、子供用に思えた(ドイツサイズはやはりデカめだった笑)なんて小さなことはありましたが、日本に一時帰国して強く感じたのは以上の3点でございました。

 

 

不思議なもので、30数年生きてきた東京よりも、ミュンヘンに一か月ぶりに帰ってきた今、あぁマイホームに帰ってきたなぁとホッとしたりもして、やっぱり生活の基盤が今どこにあるか、愛する人がどこにいるか、が、心の拠り所を決めるのかなぁと思った一時帰国でした。

 

とはいえ久しぶりに会った家族友人仲間との心おきない時間は、やはりミュンヘンでは決して味わえないもの。

短い時間の中で時間を作って会ってくれた方、ありがとうございました♡