Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

私がドイツ移住を決意するまで③

Servos(セルボス)!!

今日のミュンヘンの気温、最高気温がマイナス8度ということで、北海道に行ったとき以来、人生二回目の「寒くて鼻がもげそう」という感覚を経験しております。

明日はマイナス15度だって・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

さて、なぜ私がドイツに移住することになったのか、その決意までの話を簡単にまとめた第三弾。

ずいぶん間が空いちゃったから、私自身も何をどこまで書いたか、すっかり忘れております笑

 

第二弾では遠距離恋愛らしきものが始まったところまで書きました。

 

そういえば、ちょうど2年前の2月に私は生まれて初めてドイツに足を踏み入れたんだなぁとしみじみ。

あのときは、とにかくまず彼にもう一度会う!!ということだけを目的に、2月のくっそ寒くて何も面白いことのないミュンヘンまで、ノコノコやってきたのでありました。

 

今思うと、好きだとも付き合おうとも言われてない(自分も言ってない)のに、よくもまぁ彼に会うためだけに、特に何の興味もなかったドイツに会いに行こうと決めたもんだなと思います。

ただ、彼を空港で見送ってから4か月、どちらともなく始まったメール(WhatsAppでしたが)は毎日途切れることなく続いており、なんとなくお互い特別に思っているよ感は出ていました。

とはいえ、このままお互い特別感ちょい出ししつつ、「I miss you」「Me too」みたいなしょうもないメールのやり取りを続けているだけでは何も前に進まない、とにかくもう一度顔を見て、一緒に時間を過ごさないとどうにも納得いかない、という、直感にも近い強い気持ちが私の中にありました。

今思えばこの時からすでに、もしこの関係が前に進んだときは、私か彼のどちらかが自分の国を離れることになる、ということは覚悟していた気がします。

 

そんなこんなでミュンヘンに押し掛けた2年前の2月でしたが、4ヵ月会えなかったことからくる会えることへの感動に加え、彼の友人・家族からも温かいウェルカムをしてもらい、まるで彼女のような位置づけで過ごさせてもらったことで、極寒のドイツでもテンションMAX笑
(ただ、一度も付き合おう、君は彼女だ、とか、言われてないんですけどね)

 

2月は賞味9日間近くの滞在でしたが、これでまた次いつ会えるか分からないなんて無理、と思った私は、そのままの勢いで3か月後の5月のGWにまた来るね、と約束。

そして日本に帰国後そっこーで5月の航空券購入。

 

というわけで、なんとなくの遠距離スタート後、ぼんやりした関係をある程度はっきりさせたのは、ほかならぬ直感に従った私の行動力でした。

 

2月、5月、と私が2回ミュンヘンに行ったことで、それまでの少し上っ面な感じの会話がなくなり、今後この関係をどうしていこうか、という将来のことを話すまでになり、二人の関係はかなり真剣なものになったと思います。

 

そのあとは彼が9月に日本に来日、そのあとは私が再び12月にドイツに、という形で、合計で1年のうち4回、行ったり来たり(とはいえ私が3回も行ってる・・笑)を繰り返した2016年、一緒に過ごした日数は賞味40日程度でしたが、メールはどちらともなく毎日365日、一度も途切れることがなかったのは、よくやったもんだなーと今でも思います。

 

私が当時大事にしようと思っていたのは、とにかく焦って結論を出そうとしないということと、自分の人生は自分で決める、という自律性を大事にする、ということ。

 

ドイツ人は慎重派の人が多いイメージがあったのと、一方で私はアジア特有?の年齢からくる変な焦りで、いきなりクロージングしてヘマをする人は沢山見てきていたので、とにかく相手をしっかり理解することと、その瞬間を楽しむことに全力を注ぎ、「この先どうしたいの」「どう考えてるの」という迫る質問は、私からは一切しませんでした。

 

もう一つ、二人の将来の話がリアルになる中、私が「これだけは嫌、こうはなるまい」と思っていたのは、「彼のためにドイツ移住をしたのに・・・〇〇文句△△などなど」という相手のために私はここまでしたのに、という不満状態に将来なってしまうこと。

 

当然、ドイツなんて住んでみたいと思ったこともなかったので(実際ミュンヘンは一回目から気に入って住むイメージは沸いていたものの)ドイツ移住は彼抜きには成立しないのですが、かといって「彼のためだけ」に移住した、というのは、なんか癪だし、一人の男を追って海外移住なんて、30過ぎてリスクが高すぎる。

きっかけは彼だったとしても、ドイツという国に出会って、そして住んでみてよかった、私の人生を豊かにしてくれた、と彼抜きにしても言えるようになること。

 

自律した大人としてドイツに行く、ということを自分で決める、ということが、私が私自身の人生に自分で責任を持つという意味で、とてもとても大事だと思っていました。

 

なので、将来の話になり、私がミュンヘンに行く、という流れになる中でも私は一貫して、「ドイツにはいくけど、あなたのためだけに行くわけじゃない。ドイツ語もできるだけ早く話せるようになって、向こうで仮にあなたと別れても住んで暮らしていけるくらいのつもりで行く」と言ってました。

 

そんな可愛げのない30半ば目前の大和撫子崩れに、ちょうど会うのが4回目となった12月末にプロポーズが訪れたわけですが、しっかりと自立した女性だと思ってもらっていたのは、彼の決断を後押ししたんだろうと思います。

 

私が男だとしても、全部投げ出してあなたのためだけにドイツに行くわ♡みたいなことを平気でアピールしてくる30代の女子、怖いし、重いし、ぜったい連れていきたいと思わないもんね笑

 

結婚だけではなく、進学、就職、転職、プラスなことからマイナスなことまで、大小の大きさ問わず、人が何かを決断する時は、自分で納得した上で覚悟をもって決める、というプロセスをどれだけしっかり踏めるか、ということに尽きるなと思います。

 

決断のあと、何か不測の事態が起きても他人のせいにせずに、自分で何とかしようと思える、そんな状態でドイツに行こうと思ったし、今もその気持ちは変わりません。

 

…なんだか最後は決断の話になっちゃいましたが、そんなこんなで、人生って不思議、33歳からミュンヘンに住んでみることになったというわけです。

 

来てみたら想像以上に楽しいことも幸せなことも、逆に悔しかったり寂しかったり一人で涙することも両方あったけど、私の人生を私らしく生きているという実感はとてもあるので、このまましばらく進んでいくつもりです。

 

以上、当初の想定以上に大変長くなりましたが「私がドイツ移住を決意するまで」シリーズでした!

 

シリーズ系はある程度はじめにイメージ持って書かないと、ダラダラしてしまってダメですね、反省…笑