Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

33歳からのドイツ語習得②(語学学校格付けとそこで受けたカルチャーショック前編)

 Servos!!

 

またちょっと間があいてしまった私のきまぐれブログ。

日本は台風とか続く猛暑とか、今年は天災がすごく多い印象だったのがやっと落ち着いて、秋の気候でしょうか。

こちらミュンヘンは、一足先にすっかり冬がやってきました(短いつかの間の秋は終わりました・・・)

 

前回、移住後一年のドイツ語習得についてまとめました。

lifeingermany.hatenablog.jp

 

今回はその過程で通った語学学校についての情報・勝手な格付けと、そこで経験した貴重な異文化体験をまとめておこうと思います。

忘れちゃう前に、それぞれの学校のレビュー&体験をまとめようと思うので、今回少し長めです!すみません。

 

語学学校を選ぶ基準、「ドイツ語をどんな環境でどれくらい勉強したいか」によって、優先順位は人それぞれだと思いますが、大体以下の3つの基準に分類できるんじゃないでしょうか。

 

①価格(コスパの良さ) ②教師・授業の質 ③授業以外のアクテビティの質・量・学校の雰囲気

 

私が合計3つの語学学校に通い、上記3つに加えてもう一つ、基準を加えたいなと思った項目があります。

それは、④生徒のモチベーションの高さ・レベルでございました。

 

正直そこにそんなに開きがあるとは、実際通ってみるまで思わなかったのですが、実は④がドイツ語を学ぶにあたって、ものすごく影響したのが実際です。

 

さて、上記4つの基準に照らして私が通った3つの学校を5段階でRatingしてみます。もちろん、独断と偏見なので、ミュンヘンで語学学校を探したい人はほんの参考までに!!

 

Goethe Institut】ゲーテインスティテュート ミュンヘン

 

言わずと知れたドイツ語学習の名門的学校。国公認のドイツ語検定試験も作っているだけあって、価格は超強気。まじで高いです。Intensivコースという、平日毎日午前だけのコース(初夏から秋にかけて)は月1300ユーロほどしました。。。円計算で17万くらい???冬の時期だともうちょい安いらしい。

しかし期待していた教師の質は、結構バラバラでした。一度ドイツ人にしちゃノリはいいんだけど、子供扱いしないでくれる?みたいな先生に当たった時は、一か月の授業料と目の前の先生を比べて、あまりに納得いかずに、クラスメイトと一緒に抗議にいったほど。

いい先生は、沢山本も出しているような人もいて素晴らしいです。ここは、残念ながらマジで運。

学校には、自主学習できるスペースもあったり小さなカフェテリアがあったり、勉強には適した環境。かつ、かなり積極的にドイツ人大学生ボランティアが、街散策だったりウェルカムパーティーだったりを企画してくれるので、イベント毎には事欠かないです。

しかし何より、私がここに大枚叩いて通ってよかったと思える一番の理由は、生徒のレベルの高さ。

まぁ授業料がバカ高いので、そもそもバカンス目的でお遊びで来ている人はよっぽどの金持ちだけ、あとは企業から駐在でドイツに来た人とか、派遣されてきた人、ドイツで大学に通いたい真面目な学生や、プライベートな理由でドイツに来たけどもともとは結構なキャリアを積んでいる人が大半でした。

私がドイツに来て1年ちょっと、語学学校つながりで今でも仲良くしている友達たちは、90%くらい、このGoethe Institutで知り合った人たちです。

 

魅力的な人たちとの出会いはいつでもPricelessなので、そういう意味では短期でも一度は通ってみる価値があるのではないでしょうか。

www.goethe.de

①価格(コスパの良さ) ★☆☆☆☆

②教師・授業の質 ★★★☆☆

③授業以外のアクティビティの質・量・学校の雰囲気 ★★★★☆

④生徒のモチベーションの高さ・レベル ★★★★★

 

 

 【Inlngua】インリングア ミュンヘン

 

ここも割と古い語学学校で、もう50周年だとか。

独自の学習スタイルを自慢としていて、何よりも重視しているのが習うより慣れろ、つまり細かい文法的な説明をするよりもまずやってみていく中で理解しましょう、的なスタイルがモットーだそうです。価格はGoethe Institutの半額くらいだから、まぁ相場。

しかし私には授業のスタイルも使う教材も全然合わなかった。

私は、Goethe Institutでしっかりと文法の基礎を習っていて本当に良かった、とInlinguaの教科書をみて、まず思いました。まず教科書自体の説明が少なすぎ。扱ってるテーマもさほど面白くない。そして、説明不足を補うようなプリント等もGoethe Institutのように沢山配られたりしません。

 

授業自体の工夫もさほどされない、宿題もいつもテキストからのみ、なので一か月もいると授業そのものには飽きてきちゃいました。

 ただ、私がラッキーだったのは先生が良かったこと。もうこれは好みですが、非常に理路整然とした先生で質問にはピシっと答えてくれるし、ちょっと厳しめで緊張感もある、この先生のおかげで3か月持った、という感じに近い。

 

学校の雰囲気はまぁ平均的な語学学校で、超綺麗でもなければ超汚くもない、でも落ち着ける自習スペースとかはないので、授業に来るだけならまぁOK。アクテビティとかの準備は基本ないです。

 

さて、私がこの学校で一番印象的だったのは、生徒のレベルの違い。Goethe Institutで学んでいたときとは、明らかにいる人たちの雰囲気が違う。それは、私が

Integrationkurs(インテグレーションコース)

Integrationskurse München

という、ドイツに何らかの理由で移住してきた人たちが通常の半額くらいの値段でドイツ語を学べる、というバイエルン州の移民制度に沿ったプログラムに参加していたことも多分に影響しているのですが、やはり中東系やアフリカ系など、職を求めてドイツの地にやってきた人たちが全体の半分以上を占めていました。

 

人種が違えば雰囲気も違うのは当然、初めはそれも楽しんでいたのですが、次第にびっくりするような発言や態度をとる生徒の存在が目立ち始めました。

 

一番びっくりしたのは、とある40代半ばくらいの中東系出身の男性(どうやら子供も3人ほどいる父親らしい)の授業中のトンデモ態度。

休み時間中にふざけては「今日は爆弾まいてないよ、ボディチェックして」とか、こっちからするとドッヒャ―――――なジョークにならないジョークを空気読まずに言ったり、もうドイツに5年くらいいるくせに質問も頓珍漢なことが多く、私と仲良しのイタリア人2人でいつもドン引きしていたのですが笑

 

ある日の授業中、テスト前のリスニングの練習をみんなでしており、結構みんな集中して、長いドイツ語のインタビューか何かを聞き取ろうとしていたとき、どこからともなく不思議な男性の声で歌う?ような声が。

「Aaaa uuuuwaaayooo Aaaeeeee」みたいな(ほんとは全然違ったかもしれないw)とにかくなんじゃこれみたいな爆音で聞こえたその音は、トンデモ中東おじさんの携帯から流れた着信音。

思わず何人かの生徒が吹き出したりする中、先生は眉吊り上げて「いっつも携帯オフにしてっていってるでしょ、いい加減にしなさい」とキレる。そりゃそうだ。

 

そしたらなんと、そのトンデモおじさん、授業終わるなりなんなり、すごい勢いで立ち上がり、「さっきの携帯の音はコーランだ!!これは私の大事な宗教であり、笑うことは許されない。笑ったやつだれだ、二度と笑ったりするな!!」と叫び始めたじゃないですか。

 

これにはさすがに私もすぐに部屋を出ようかと思うくらい引きました・・・なんじゃそりゃ、宗教だかなんだかしらないけど、授業中に爆音でこっちからしたら意味不明な音鳴らして逆切れって、この人ほんとにヤバイ人じゃん、と。

 

そこで素晴らしかったのが、まだ30代も後半くらいと思える女性の先生。

彼に負けない迫力とボリュームで、「ちょっと待って、いい加減にしなさいよ。あなたに大事な宗教だかなんだかははっきり言って全く問題じゃない、携帯の音を私の授業で金輪際鳴らすな!この件はそれ以上でもそれ以下でもなし、宗教のことは全くもって関係ないし私はそれに興味も関心もありません。黙って!」とピッシャー!!と言い放った!!!素敵ーーーーーーーていうか、その通りすぎる(笑)

 

というわけで、こういう意味不明な授業中の迷惑行動や発言をする生徒が数名いたり、こんな素晴らしい先生なのに、話し方が冷たすぎる、とか意味不明なことをいって、校長呼び出したりするヒステリー女がいたりで、全体的な満足度は平均以下になってしまった印象の学校でした。

 

www.inlingua-muenchen.de

 

①価格(コスパの良さ) ★★★☆☆

②教師・授業の質 ★★☆☆☆

③授業以外のアクティビティの質・量・学校の雰囲気 ★★☆☆☆

④生徒のモチベーションの高さ・レベル ★★★☆☆

 

 

いままで小学校から大学を卒業するまで、一緒に学ぶ人の常識的な授業態度はもちろん、人として当たり前な常識的なところがある程度揃っている環境でしか、今まで生きてこなかった私。

とはいえ社会に出て、仕事を通じて今までもいろんな人に出会ったりもしたし、決して交友関係は狭いほうではないと思っていたものの、そんな私の経験はたかだか島国の日本がベースなっているものでしかなく、ドイツがリアルに直面している移民問題、グローバリゼーションとは何か、の一端を垣間見たような体験でございました。

 

ここにさらに輪をかけるびっくり体験を次の学校でするのですが、ちょっと長くなりすぎたので、続きは後編にて・・・・