Life in Munich 33歳からのドイツ移住

ヨーロッパのど真ん中、ドイツのバイエルン地方にあるミュンヘンの暮らしやヨーロッパでの生活、国際結婚についてなど、幅広いテーマでゆるく更新していきます

国際結婚あるある①(悩ましいこと編)

Servos!
(セルボス:ドイツ語のCiaoみたいなもんで、バイエルン地方の方言。オーストリアでも使われています)

 

今年のドイツは暖冬なのか、東京の方が雪に見舞われているようで・・・

ドイツに帰ってきてから全く雪も降らず、たいして寒くもなく、なんだか拍子抜けしています。

 

さて、今回のテーマは国際結婚あるある、にしてみました。

生まれも育ちも全く違う二人がパートナーとして生涯、ないしは長きに渡って一緒に暮らしていくって、そもそもそんなに簡単なことじゃないというのは、国際結婚だけでなく、どんなパートナーでも同じだと思います。

 

それでも国をまたいでの結婚、ないしパートナー関係となると、え、こんなことまで考えないといけないの…というExtraが思った以上に多い。

 

去年勢いで結婚してみたものの、あれ、これどうしよう、という悩みはまだまだ尽きず、忘れないうちに一度まとめてみようかと思います。

(勢いって本当に大事ですね笑)

 

どこに基本的な暮らしを構えるか

 

これは、結婚してからというよりも結婚前から今も(きっとこれからも)続く問いです。

お互いが生まれ育ってきた国が違うということは、二人のうちどちらかが必ず自分の母国を離れなければならない、しかも一時的にではなく、長期に渡って離れなければならず、それは精神的にも金銭的にもそんなに容易なことではありません。

 

私たちのケースでは、お互いのホームタウンである「東京」と「ミュンヘン」というそれぞれの場所がもつメリット・デメリットを天秤にかけ、その後私とダーリンそれぞれが持つ性格面(異文化適応能力)と経済力、あとは家族構成を天秤にかけて検討した結果、「まずはミュンヘンで暮らしてみよう」となりました。

 

東京もミュンヘンも経済・生活レベルでは大差がなかったものの、「外国人にとっての暮らしやすさ」「将来的にかかる(特に子育て)コストの低さ」はミュンヘンが勝っているという結論。

私とダーリンの性格比較では、両方ともオープンで異文化にも対応できそうなタイプではあるものの、言語習得のハードル(私はドイツ語、彼は日本語)は私のほうが低いであろう(実際はドイツ語は想像以上に難しかったのですが・・・)という希望的観測と、経済面に関しては私が万一ドイツでそんなに稼げなくても、基本的な生活コストは東京よりもミュンヘンのほうが安い、ということで、つまりこれもどうにかなる(であろう)という希望的観測で決まりました。

家族構成の部分は彼が一人っ子、ということを考慮にいれたくらいかな。

 

すごく大事なことなので、一生懸命論理的に考えようとしましたが、やっぱり最後はエイヤな部分が多かったですね。

いったんはミュンヘンに住むという結論に至りましたが、日本なのか?ドイツなのか?という問いは今後もずっと続いていくんだと思います。

 

結婚後の名前をどうするか

 

これは、意外に最後まで悩みに悩みました。

日本の法律だと、日本人同士が結婚した場合、夫婦のどちらかが必ず苗字を変えないといけないんですよね。(改めて、まだこんな古い制度が改正に至ってないのかと驚きましたが・・・)

法務省:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について

 

 それが国際結婚だと、夫婦別姓が許されているのです。

 

許されている、というか、もっといえば国際結婚だと日本人以外のパートナーには戸籍がないので、結婚したときは私自身が結婚したよ、ということを日本のお役所に申請して初めて私は既婚者となります。(つまり申請しなければ私は日本でしばらく独身でいれたということになりますね・・・笑)

 

ですが、お相手の戸籍は日本にはないので、私自身が戸籍筆頭主になり、私の戸籍のステータスが既婚者になるだけであって、国際結婚の相手の名前は自分の戸籍の下にちょろっと書かれて終わりなのです。

だから、改姓も申請をしなければ私の元の名前のまま、という仕組みなわけですね。

 

さて、私の場合(というか大抵の国際結婚の場合)は選択肢が3つありました。

 

A:名前を一切変えずにそのまま

B:ダーリンの苗字に変更

C:ダブルネームの申請にトライする

 

Aのメリットは、パスポートも銀行口座も保険も、とにかく何も変更する必要がない、手間が一切かからないこと。万一離婚したときも、何の手続きもいらないからリスク回避ではこれが一番。

逆にデメリットは、将来的に私とダーリンが日本に住むとなったとき、夫婦なのに別々の名前で暮らさないといけない、かつ、子供ができたときの日本での名前は私の苗字が自動的に適応されるので、ハーフの顔した子供の苗字は日本の苗字、そして父親と苗字が全く別、ということが起こりうる。

 

Bのメリットは、ドイツでも日本でも夫婦同じ名前で一体感が持てる。将来的に日本に住んだ時、子供ができたときも、苗字はドイツ姓の苗字で家族みんな統一できて、そういう意味で家族感がでる。(ただし、結婚後6か月以外に改姓の手続きをしないと家庭裁判所への申請が必要

デメリットはAのメリットの逆で、とにかく全部の日本の公的な書類の名前を変更しないといけない、かつ、万一離婚した場合、もし名前を変えずにいたら日本人なのに変な外国人姓が残ってしまい、とっても不自然。。。

 

 Cは、そもそもできたらこれが一番いいのですが、申請のためのハードルが高い。

ダブルネームとは例えば、山田花子さんがスミスさんと結婚した場合に、「山田スミス花子」のように両方の苗字を名乗れるものなのですが、日本だと家庭裁判所の許可なしには名乗れません。

どういうときに許可が下りるのか、というと、すでにそのダブルネームで仕事をしていて実績がある、とかダブルネームを名乗る何らかの理由が必要だそうです。

 

私は結局最後の最後まで悩んで、B:ダーリンの苗字に変更 を選びました。

 

万一離婚のこととかを考えると国際結婚本当に面倒くさいのですが、ネガティブなことに思いを馳せてリスクを回避するよりも、いま暮らしているドイツで私が気持ちよく暮らせる名前にしたいな、というシンプルな理由からです。

 

新しい名前(しかもドイツ語だから結構ゴツい・・・)に正式に変えてからまだ数か月ですが、それでももう自分にはなんだかしっくりきていて、めんどくさい手続きはまだまだ残っているものの、これでよかったのかな~と今は思っています。

 

これ以外にも、年金、貯金、保険問題など、まだまだ悩ましいことは山積み・・・

 

続きは②でまたまとめていきたいと思います!